サーバーのコントロールパネルをよく見ると「簡単インストール」という機能がついていることがほとんどです。
世界中のブロガーやコーポレーションサイトでも使われるWordPressですので、誰でも簡単にインストールできる機能は有難いものです。
ところが、簡単インストールで完了!・・・と、いきなり記事の投稿など始めるのは危険な行為です。
簡単インストールのままでは、サイトの改竄などセキュリティ上の問題が残ったままなのです。
簡単インストールと簡単インストールを使わないWordPressの正しいインストール手順を解説します。
WordPressインストール前の準備
簡単インストールする場合でも事前に準備をしたいことがあります。
- FTPクライアントのインストール
- データベース(MySQL)の作成
FTPクライアントは簡単インストールでは使いませんが、後々必要になりますので先にインストールしておきましょう。
データベースは簡単インストールの場合には自動的に作成されるので、通常のインストールをする場合に作成して下さい。
FTPクライアントのインストールと設定
FTPクライアントとはレンタルサーバー内にあるFTPサーバーにファイルをアップロードしたり、FTPサーバーからファイルをダウンロードしたりするソフトです。
無料のソフトがあり、有名な3種類のソフトが多く使われています。
このうち「FFFTP」は日本人が開発したソフトなのですごく使いやすいです。
2011年に開発者本人はその後の開発を止めたのですが、ユーザーの有志がバージョンアップを重ねていて、セキュリティ面でも「マスターパスワード」を導入し、お勧めのFTPクライアントです。
ここではFFFTPのインストールと設定方法を解説します。
FFFTPをインストールする
FFFTPのインストールは以下のサイトからダウンロードできます。
ダウンロードしてパソコンにインストールします。
インストールが終わると左のようなアイコンがデスクトップに表示されます。
クリックして起動させます。
起動させると「ホスト一覧」が表示されますが、まだホストはありません。
[新規ホスト]をクリックします。
ホストの設定の[基本]タブの各項目にデータを入力します。
- ホストの設定名
- 任意の名前をつけます。分かりやすい名前にします。
- ホスト名
- サーバーから取得した情報を記入します。
- パスワード
- FTPサーバーに接続する為のパスワード、任意に決めて下さい。
- ローカルの初期フォルダ
- フォーム横の参照ボタンを押して、[Documents]フォルダか、その下位のフォルダを指定します。
- ホストの初期フォルダ
- / と入力するか、サーバーから取得した情報を記入します。
最後に[OK]をクリックします。
これでFFFTPの設定は出来ました。
[ホスト一覧]を表示して接続したいホストを選択して[接続]をクリックします。
[ホスト一覧]が表示されていない場合には、FFFTPの画面の上にある[接続]を押してさらに[接続]を押すと表示されます。
接続した状態が下の画像です。
左側にはローカルのフォルダ(自分のPC)の内容が表示されています。
右側がこのサイトのルートディレクトリ(最上位階層)の内容が表示されています。
ユーザー名について
つづいてデータベース作成の説明をするのですが、簡易インストールする方はここで読み飛ばすことになりますので、先にユーザー名を決める時の注意事項をお伝えします。
ユーザー名はドメイン名を使ったり、ドメイン名から類推されるような名前は使わないで下さい。
データベース(MySQL)の作成
簡易インストールでWordPressをインストールする方は、ここからは読み飛ばして最初のログイン画面からお読み下さい。
レンタルサーバーのコントロールパネルに[データベース]とか[MySQL]というメニューがあると思います。
データベースの設定はそちらのメニューページで行います。
データベース作成で設定する内容は次の通りです。
- データベース名
- データベースユーザー名
- 接続パスワード
- データベースホスト名
この中で「データベースホスト名」はサーバー側で指定されますが、他の3項目は自分で決めます。
データベース作成が終わったらこれらの4項目の内容を、記録しておいて下さい。WordPressインストールの際に使用します。
次ページにつづきます。
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