Google社員がSEOの質問に答える AMA with Google Search SMX West 2017という記事があったので紹介します。読んでいてホットしたこともあれば、オヤッと思うこと、そしてナルホドと思うこともありました。
ウェブサイトの作り方を見直してみる6つの要素
質問・回答の項目は全部で6つです。
- ドメインオーソリティといったシグナルはない
- 重複コンテンツはペナルティではない
- レスポンシブウェブデザインはモバイルファーストインデックスでも有効
- コンテンツの長さ(分量)は検索順位と関係ない
- ソーシャルシグナルは自然検索順位に組み込まない
- MFI 導入時にページ読み込み速度も検討する
この記事の著者もコメントを書いている項目がありますが、著者とは異なった視点でコメントしてみたいと思います。
ドメインオーソリティといったシグナルはない
被リンクの質と量がサイトの評価に大きく影響すると言われていた頃、“オーソリティサイト”という言い方がありました。たぶん今でもそう評価されているサイトはあると思います。
オーソリティサイトを簡単に作ることなど出来ませんが、少しでもサイトの質を高めようと、良質な被リンクを集めるという手法が以前ありました。
被リンクは外部サイトからのリンクですが、同様に内部リンクも大事なことと言われ、内部リンクをトップページに集めて、ドメインを強くすることも有効なSEO対策です・・・みたいなことを言われていました。
しかし、どうやらそのようなことは無く、1ページごとのコンテンツが閲覧ユーザーに対して、有用なコンテンツかどうかを評価しているということのようです。
1ページずつきちんとした内容のページに仕上げることが大切なことですね。
重複コンテンツはペナルティではない
“ペナルティではない”と断言されるとなんとなく安心しますが、よく言われるサイトの評価が分散されるという面はやはりあるように思います。
できるだけ重複コンテンツは避けるべきでしょうし、常時SSLが推奨されるようになってきたことからも、正規URLにインデックスは一本化する方がよいと思います。
レスポンシブウェブデザインはモバイルファーストインデックスでも有効
この質問に問題ない、良い対応という答えは、嬉しいですね。ウェブサイト作成にかける時間を考えると、PCサイトとモバイルサイトを別に作るなどは到底無理な現状です。
レスポンシブに期待をして複数のサイト運営しているわけですが、ここでMFI対策を更に考えなければならないという局面は勘弁してほしいと思っていました。
コンテンツの長さ(分量)は検索順位と関係ない
DeNAのキュレーションサイトが問題となった時、1ページの文字数を2000文字以上という部分がすごく気になっていました。
文字数は少ないよりは多い方がよいことは間違いがありません。
文字数が多いと検索キーワードにヒットする確率も増えますし、ロングテール戦略を考えても文字数が多い方がやはり有利になります。
ここでの答えから言えることは、離脱までの時間とのバランスを重視するということだと思います。
つまり、文字数が多ければ滞在時間が長くなるのが普通です。文章は長いけれど直帰または数秒で離脱するユーザーが多いページは、コンテンツが貧弱である証明です。
ソーシャルシグナルは自然検索順位に組み込まない
Twitter、Facebook、などの「いいね」や「フォロー数」といったソーシャルシグナルは、検索順位には関係が無いということです。
Google+さえも関係が無いということですので、SNSの使い方は別に研究した方がよさそうです。
MFI 導入時にページ読み込み速度も検討する
ページ読み込み速度が遅いとページがすべて表示される前に閉じられることもあり、読込み速度は速いにこしたことはありません。
ただ、早くすることを優先させてしまい、コンテンツの完成度が落ちることはよくないということでしょう。
まあ、あたり前のことかなと思います。
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