サイトへのアクセスを増やす為にリスティング広告を使う方法があります。
私のサイトでは毎年、春先にリスティング広告で顧客を呼び込むことをしていますが、今回は広告戦略を変えてみようと考えています。
AI(人工知能)が普及し、リスティング広告にもAIによる効果が表れているそうで、コストパフォーマンスの向上を図れるのではないかと、今回は自動入札機能を使ってみようと思い、Adwordsのガイドブックを読んでみたのでその要点をまとめておきます。
自動入札機能なら入札単価決定に時間がかからない
自動入札機能の最大のメリットは入札単価の決定に時間を取られないことです。
手動の場合は最適な入札単価を決めるまでに、次のようなステップを踏む必要があります。
リスティング広告はキーワードによって単価が変わりますので、このステップを設定したキーワードの数だけ繰り返す必要があります。
キーワードの数と対応する広告数が少なければ、検証作業はそれほどではないですが、キーワードと広告が多い場合は、たいへんな作業になります。
また、判断する為のデータベースと言っても、はっきり言うと“なんとなく・・・”決めてしまうことが多くなります。
リスティング広告の自動入札機能は、AIが人間に代わって結果を出してくれるわけですが、結果の正確性は学習能力の高さに左右され、一定の学習期間を必要とするようです。
人間の場合は、時間をかけるほどデータ量が増え、実際のクリック単価が微妙に変化するので、検証作業はかなり煩雑になります。
その面では、AIがやってくれるリスティング広告の検証作業は、人の目には見えないものの根拠に基づいた結果らしく見えてきます。
検証作業はデータ量が多いほど自動入札機能が正確に働く
AIはデータ量が多いのは苦になりませんので、データ量が多いほど正確な答えが出せます。
必要なデータ量を取得する期間として学習期間が必要ですが、短くても2週間、平均的には1ヶ月の期間が必要です。
リスティング広告を出し始めて早く成果は欲しいし、出ていく広告料が気になりますが、ある程度の正確な答えに基づいた広告運用がスタートするのは1ヶ月先と考えた方がよさそうです。
検証作業がどの程度進んでいるかは「入札戦略のステータス」で確認できます。
学習期間が短くまだ途中の段階では調整中と表示されるので、イライラしてもジッと待つしかないみたいです。
リスティング広告の効果検証を広げるクロスデバイスデータ
2017年3月からGoogleアナリティクスがクロスデバイス対応になりました。
》》》デバイスをまたいだコンバージョンを [コンバージョン] 列の数値に含める
クロスデバイスとは
などのように、ある特定のユーザーが複数のデバイスを行ったり来たりし、最終的にいずれかのデバイスで、コンバージョンが生まれたデータをクロスデバイスデータとして分析や利用することが出来るようになります。
ただしユーザーはGoogleサービスにログインした状態になっている必要があります。
特定のユーザーにIDが付与され、そのIDを追跡することによって様々なサイト・デバイスへのアクセス状況が記録されるようになります。
このようにネット上でのユーザーの動きがデータ化され、そこから入手できるデータに基づき、特定ユーザー対象の広告表示がされるようになります。
これまでも、cookieにより入手したデータにより、特定ユーザー対象の広告表示がされていましたが、デバイスをまたいで広告表示が可能になります。
この為、サイト側の個人情報保護に関するプライバシーポリシーに、クロスデバイスに関する記述が必要になるようです。この件に関してはリマーケティングに関するプライバシー ポリシーを参考にして下さい。
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